熱海の温泉宿に一泊した朝の起きがけに、腰に違和感が来た。以前にも何回かやったことがあるので、その兆候だということがわかり、腰痛ストレッチをしながら徐々に動くようになってきた。すぐ温泉に入りに行き、ゆっくり温めて部屋に戻ると、今度は首に激痛が走った。こんなのは初めてだ!これはここで入院するようか?と思ったくらいの痛みだった。痛みをこらえながら何とか朝食を済ませたが、今日はもう観光どころではなく、午前中の便で帰宅することにした。ちょうど熱海の駅に着いたらポツポツと雨が降り始めたので良かったのかもしれない。最近は東京上野ラインで蓮田から熱海まで直通で行くので、グリーン車に乗車してゆったり行こうと決めた。ただ移動中は何度も何度も首の激痛に襲われ、蓮田からのタクシーでは腰痛も悪化して厳しくなって来た。家でストレッチをして少し動けるようになってから病院へ向かった。状況を説明すると、ギックリの後に温泉で温めたのは最悪だ!と言われレントゲンを撮ったら背骨は見事に曲がって8の字形になっていた。(これはヘルニア系の典型的な曲がり方だ)首は頚椎の一部が尖って神経を圧迫しているようだった。それじゃ、どうすればいいの?と聞けば、湿布を貼って安静にしているしかない。ストレッチは痛みが取れてからでないとダメだ!と言われた。皆、余計なことをして悪化させてしまう例が多いという。確かにその通りかもしれない。家に帰って処方された湿布薬を貼って少し安静にすることにした。
- 2018/06/27(水) 22:00:00|
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中国古典に「曲礼」(きょくらい)というのがあって、「曲」というのは「くわしい」という意味らしいが、その「曲礼」の中に「年齢」のことが書いてあった。
たとえば、人生まれて10年を「幼」という――学ぶ。
(教えを受ける年齢ということ)
20を「弱」という――冠す。
(冠をつける年齢だということ。
「弱冠」というのはここからきたようだ)
30を「壮」という。
40を「強」という。
50を「艾」(がい)という。
60を「耆」(き)という。
70は「老」という。
80、90を「耋」(てつ)という。
30代はエネルギーが旺盛なので、まさに壮です。
40になると、それがさらに強くなり、
50は「艾」(がい)。
艾というのは、ゴマ塩頭のように頭に白いものがまじってくるということ。
30代、40代は意気盛んである故に、いろんなムダなものをつけている。
そういうムダなものを取り去り、省いていく年齢だということだと思うが、その中で私と同じ60代の「耆」というのが面白い。
「老」の上の字に「旨」で「き」と読むようで、「旨」というのは「うまい」ということ。
「うまい」というのは、あまいとか酸っぱいとかという単純な味ではなく、5つの味をミックスした、たとえようのないデリケートな味のことをいうようだ。
だから、これに手ヘンをつけると、
「指」――指というのは独得のデリケートな働きをする。魚ヘンをつけると、「鮨」――独得のうまい食物。
つまり、「耆」というのは、人生のあまいもからいも、あらゆる体験を通して、なんともいえない人間の風味がでてくる年齢だということなんだそうだ。そういう意味でも60代は黄金期。
もちろん健康あってのことだが、独得のデリケートな働きをする指を使って、そんな味わいのある三味線を弾いて行きたいものだ。
- 2018/06/15(金) 07:32:47|
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